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介護の基礎知識 施設形態
2018/11/27

デイケアとは?その介護サービスや仕事内容、1日の流れについて

介護士の職場の選択肢の1つであるデイケア。どのようなサービス内容なのか?一日の仕事の流れは?知らない方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はデイケアについて、働く上で仕事内容のイメージが湧きやすいように詳しくご紹介していきます。

介護士の職場の選択肢の1つであるデイケア。どのようなサービス内容なのか?一日の仕事の流れは?知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はデイケアについて、働く上で仕事内容のイメージが湧きやすいように詳しくご紹介していきます。

デイケアとは

デイケアとは「通所リハビリテーション」と呼ばれるサービスを提供している施設のことを指し、介護老人保健施設(老健)、病院、診療所などが開設しています。

施設の目的は「当該施設において、その心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行われる理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション」を行うこと。つまり、さまざまな活動を行うことで病気や障害と付き合うための方法を見出し、生活しやすくすることです。

具体的には、その人それぞれに合ったリハビリを行う他、食事や入浴などのサービスを受けることもできます。

デイケア1施設当たりの就業人数と採用人数

デイケアでは、常勤医師が1人の施設では、1日に働ける介護従事者は4~5人ほどです。

デイケアは専任の常勤医師が1人以上勤務することが必要であり、なおかつ利用者は医師1人につき1日48人以内としています。そして、利用者10人あたり1人の介護従事者が働くこととされているのです。

デイケアは夜勤などもなく施設によっては土日は行っていないところもあり、交代する人員は少なくて済むため、他の介護施設よりも採用人数が少なく、求職者にとっては狭き門となってしまうことが特徴です。

デイケアの開設事業所

デイケアを開設している事業所の内訳を見てみると、病院や診療所が全体の52%、介護老人保健施設(老健)が全体の48%を占めています。

1日のご利用者数が平均20名前後の通常規模の施設が最も多くを占めており、ご利用者が30名以上の大規模事業所は病院よりも老健に多い傾向にあるため、大規模事業所で働くことを希望する人は病院よりも老健で働くことを視野に入れてみると良いかもしれません。

デイケアの利用者の特徴

デイケアの利用者は、屋内での生活は概ね自立しており、介助があれば外出でき、日中はほとんどベッドから離れて生活する人(A1)、何らかの障害等を有するものの、日常生活はほぼ自立していて独力で隣近所への外出が可能な人(J2)が最も多いです。

詳細をみてみると、平成28年のデータでは要介護1および要介護2が最も多くこの2つの介護度で全体の約半分を占めています。次に要支援2、要介護3、要支援1、要介護4、要介護5の順となっています。

利用者の日常生活自立度をみてみると障害高齢者の日常生活自立度のA1が最も多く、続いてJ2、A2、J1となります。

また、デイケアを利用することとなった傷病を見てみると、最も多いのが脳卒中であり次に骨折が多くなっています。

デイケアの1日の流れ

デイケアをどのような人が利用しているかが分かったところで、デイケアの1日の流れを働く人の目線から紹介していきます。

9:00 出勤 出勤後は申し送りのノートに目を通したり、利用者が気持ちよく利用できるように清掃や整理整頓を行い、朝礼などを行う所が多いです。
10:00 利用者のお迎え 利用者の居住区域を細かく分けて利用者の送迎を行います。専用の車でドライバー+介護職者で迎えに行くことが多いのですが中には介護職者が直接車を運転してお迎えに行くこともあります。
家族に本人の状況を確認しておきます。
10:30 健康チェック 看護師がバイタルサインなどを測定して利用者の健康をチェックします。
介護者は利用者にお茶を出したり家族から聞き取った情報を看護師に伝えたりします。
10:30 入浴 健康チェックが終わった方から入浴介助を行います。
利用者の自立度に合わせた介助を行い、なるべく自立して行えるよう促していきます。
11:30 体操 リハビリテーションの他に介護職者が主体となって食事の前などに体操を行います。
12:00 昼食 昼食の配膳、下膳を行います。
自力で食事を摂ることが難しい利用者に対しては介助を行います。
13:30 フリータイム 利用者が自由に過ごすため、介護職者は利用者のニーズに合わせた対応をしていきます。
例えば利用者がやりたいボードゲームなどがあれば準備をしたり、おりがみなどをやりたいという希望があればそのセッティングを行ったりします。
15:00 おやつ おやつの配膳、下膳を行います。
また、おやつが食べ終わった方から帰宅へ向けての準備を行います。
16:00 自宅への送迎 自宅へ利用者を送り届けます。
玄関までしっかりと送り届け、家族にその日の出来事や本人の体調などの報告を行います。
この時、送迎を行わない介護者は施設の掃除を行います。
17:00 勤務終了 1日の勤務終了となります。

 

デイケアとデイサービスの違い

デイケアとデイサービス、言葉が似ているため間違ってしまうという方もいるかもしれませんが、レクリエーションの提供がメインであるか、リハビリテーションの提供がメインであるかという大きな違いが存在します。

デイケアとは前述したように通所リハビリテーションのことを言います。一方デイサービスは通所介護といい、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的としており、要支援者は利用することができません。

リハビリスタッフや看護師の配置人数はデイケアのほうがデイサービスに比べて多く、利用者はより専門的なリハビリを受けることができます。また、デイケアは厚生労働省が認めた病院や老健しか開設できないのに対し、デイサービスは近年大手外食チェーン店を始めとした民間企業も参入してきており、参入障壁の差も大きな違いです。

利用者にとって、リハビリなど医療的なケアをしっかり受けたいという人はデイケアを、余暇活動などを楽しみたいと考えている場合にはデイサービスを選ぶ傾向にあるようです。

【参考コラム:デイサービス(通所介護)での仕事内容と持っていると役立つ資格

夜勤ありのデイサービスが存在する!?

デイサービスにはお泊りデイと名の付く夜勤帯のお仕事があるものが存在します。介護保険法の改正を受けて、デイサービスのみでは資金繰りが難しく、ショートステイのような方式で短期間の宿泊にも対応しているデイサービスです。

お泊りデイの場合、日勤帯の業務はもちろん、夜勤ありのシフトで運営されます。そのため、日勤のみの仕事が良いからと安易な気持ちでデイサービスに入社すると、実は夜勤ありのデイサービスだった!なんてこともあるので注意が必要です。

デイケアとデイサービス、どちらが向いているか

これまでの内容を参考に、デイケアとデイサービスそれぞれの施設においてどのような人が働きやすいかを紹介します。

デイケアに向いている人

デイケアに向いている人は、気配りができる世話好きな人でしょう。

デイケアは自力で動ける人がデイサービスに比べると多く、リハビリなど医療的な介入を目的としてサービスを受けています。また、デイサービスよりも介護従事者の介入機会が少ないものの、1日の勤務者も少ないことが特徴です。そのため、利用者の求めていることを瞬時に把握しそれを提供できる、かゆい所に手が届くような気配りができる人が向いています。

利用者のほとんどが歩行や移動を課題としていることから、日常生活の中でその課題についてアプローチできる、リハビリ領域に対しても知識がある介護職が重宝されることでしょう。

加えて夜勤がないため、日勤のみで働きたいという強い希望をお持ちの方には働きやすいと言えます。

デイサービスに向いている人

デイサービスに向いている人は、介護全般の知識があり、楽しませるということに長けている人でしょう。

デイサービス利用者はデイケアよりも余暇活動の充実を目的にしている人が多いことが特徴です。そのため、積極的にレクリエーションを行ったり利用者を楽しませたりすることができる人が向いています。

また、デイケアよりも利用者の介護度が高く、介護職が介入しなければならない場面が非常に多くなります。そのため、介護全般の知識を持ち、臨機応変に対応できる人が重宝される傾向にあります。

まとめ

高齢化や老老介護、疾病をもちながら地域で生活することを促す社会になっていることにともない、これからますます普及することが見込まれるデイケアやデイサービス。夜勤がないいという観点からも、介護職にとっても働きやすい職場であると言えます。

デイケアとデイサービスは似ている言葉ですがそれぞれ利用者の利用する目的が異なります。また、特にデイケアは開設できる事業所が決まっていたり1日の配置人数が少なかったりするため、働きたい人にとっては競争率が高いことが伺えます。

デイケアで働くことを考えている人は、しっかりと対策を練って求職活動ができると良いでしょう。

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