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介護のキャリア 職種
2021/10/14

【無資格者対象】認知症介護基礎研修の義務化とは?

2021年4月の介護報酬改定に伴って、無資格の介護職員を対象に認知症介護基礎研修の受講が義務付けられました。介護施設では介護福祉士の指示のもと、無資格の介護職員でも身体介護を行うことができます。介護の仕事は未経験でも無資格でも就職して働くことはできます。今回の義務化で無資格ででも介護の仕事に就こうと思った人、あるいはすでに無資格で働いている人は不安に感じているかもしれません。本コラムでは認知症介護基礎研修の内容と今回の義務化について詳しく解説していきます。

2021年4月の介護報酬改定に伴って、無資格の介護職員を対象に認知症介護基礎研修の受講が義務付けられました。介護施設では介護福祉士の指示のもと、無資格の介護職員でも身体介護を行うことができます。介護の仕事は未経験でも無資格でも就職して働くことはできます。今回の義務化で無資格ででも介護の仕事に就こうと思った人、あるいはすでに無資格で働いている人は不安に感じているかもしれません。本コラムでは認知症介護基礎研修の内容と今回の義務化について詳しく解説していきます。

認知症介護基礎研修とは

認知症介護基礎研修をとは、認知症介護に必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修です。介護の現場で認知症の知識を持たない職員が介護をするという状況を解消するために2014年に作られました。各自治体、もしくは自治体から委託された業者が主体となって開催します。

認知症介護基礎研修は短時間で認知症に関する基礎を学べる研修です。研修時間は講義と演習の合計で対面式の座学で6時間。そのため1日の研修で対応可能です。ただし現在は新型コロナウイルス感染拡大防止に対応するため、eラーニングでの研修体制の導入が認められています。この研修に修了試験は特になく、すべてのカリキュラムに参加すれば研修を修了となります。

認知症介護基礎研修の義務化について

ではその義務化された内容を見ていきましょう。

開始時期と移行期間

2021年4月の介護報酬改正に伴って開始され、3年間は経過措置期間となっています。2024年4月で完全移行となっています。

対象者

認知症介護基礎研修が義務づけされる対象者はすべての無資格の介護職員です。介護労働安定センターの最新の介護労働実態調査の結果では介護職員のうち無資格者の割合は全体の8.3%となっています。

義務化の対象外となる職種

以下の資格を持つ介護職員は今回の義務化の対象外となります。

看護師、准看護師、介護福祉士、介護支援専門員、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者、訪問介護員養成研修1級課程・2級課程修了者、社会福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、管理栄養士、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師

このほか卒業証明書で卒業が証明できる福祉系高校の卒業生や、認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修などを修了した方も対象外となります。

事業者への義務付け

今回の義務付けは無資格の介護職員が対象になりますが、その職員を雇用する事業者への義務付けとなっています。そのため認知症介護基礎研修の申し込みは介護職員個人が行うのではなく、所属する施設や事業所の責任者が研修を実施する自治体に行うこととなります。

(参考)厚生労働省の資料より

厚生労働省の「第198回社会保障審議会介護給付費分科会(Web会議)資料」から、今回の義務化に該当する部分を参考の資料として抜粋します。

「認知症についての理解の下、本人主体の介護を行い、認知症の人の尊厳の保障を実現していく観点から、介護に関わる全ての者の認知症対応力を向上させていくため、介護サービス事業者に、介護に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格を有さない者について、認知症介護基礎研修を受講させるために必要な措置を講じることを義務づける。

認知症介護基礎研修の内容

埼玉県のカリキュラムを例に内容を見ていきましょう。なお、基本的にはどの自治体でもほぼ同一の内容で実施されると思いますが、受講する際はその受講する自治体で内容の確認を行ってください。

なお埼玉県では令和元年に対面式・座学式で予定された4回の研修のうち、第4回の研修は新型コロナウイルスの流行を考慮し中止となりました。そして令和2年度は中止。令和3年度は対面式・座学式の研修はなく、「e-ラーニング」で行われます。

対面式・座学式のカリキュラム

科目(1):認知症の人の理解と対応の基本・・・180分
内容:
・認知症の人を取り巻く現状
・認知症の人を理解するために必要な基礎知識
・具体的なケアを提供するときの判断基準となる考え方
・認知症ケアの基礎的記述に関する知識

科目(2):認知症ケアの実践上の留意点・・・180分
内容:
・認知症の人との基本的なコミュニケーションの方法
・不適切なケアの理解と回避方法
・病態・症状などを理解したケアの選択
・行動・心理症状(BPSD)を理解したケアの選択と工夫
・自事業所の状況や自身のこれまでのケアの振り返り

e-ラーニングでのカリキュラム

・序章:認知症の人を取り巻く現状(10分程度)
・第1章:認知症ケアにおいて基礎となるケアと考え方(25分程度)
・第2章:認知症の定義と原因疾患(20分程度)
・第3章:認知症の中核症状と行動・心理症状の理解(30分程度)
・第4章:認知症ケアの基礎技術(60分程度)

以上、合計150分程度です。序章は動画のみ。第1章〜第4章は動画と確認テストがあります。

まとめ

今回の無資格者に対する認知症介護基礎研修の受講義務化は介護の仕事に携わるすべての人に今後は専門性が求められていくことを示しているのかもしれません。該当して認知症介護基礎研修を受講する方はぜひご自身のステップアップの第一歩ととらえると良いでしょう。また、今後も長く介護の仕事を続けていく心構えのある方はこの機会に介護職員初任者研修の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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