「介護職の面接で落ちたけど原因がわからない」
「介護職の面接で落ちる確率を少しでも減らしたい」

少子高齢化の影響で慢性的な人手不足となっている介護業界。倍率は低いにもかかわらず、面接で落ちる時は落ちます。何度も落ちてしまうと、不安になりますよね。

そこで本記事では、介護面接で落ちる理由や対策について徹底解説。

読めば介護職の面接で落ちてしまう根本的な理由がわかりますよ。

介護職の面接で落ちる可能性は低い

介護職の面接で落ちる可能性は、他業界と比べると低いです。 なぜなら介護業界は人手不足であり、たくさんの働き手を求めています。

厚生労働省の報告によると平成28年時点で介護職の有効求人倍率は3.02倍。

同時期、全業界を含めた有効求人倍率が1.36倍となっており、かなり高い水準にあります。

売り手市場とはいえ、面接に落ちてしまった場合、まずは事実を客観的に受け入れることが大切です。

自分を客観視したうえで原因の究明および対策を行うことで、より改善点が見つかりやすくなります。

介護職の面接で落ちた主な原因は？

介護職の面接で落ちる主な原因は以下の4つです。

• うまくコミュニケーションがとれない
• 退職理由が不安
• 志望動機の筋が通っていない
• 身だしなみに清潔感がない

それぞれ詳しくみていきましょう。

うまくコミュニケーションがとれない

介護職は「人」を相手にする仕事です、そのためコミュニケーション能力に不安を感じられてしまうと、不採用になる確率が上がります。

具体例)早口で聞き取りづらい、会話のキャッチボールが上手くできない、威圧的な態度に見られてしまう…など

• 相手の話を理解し、求められていることがわかる
• 論理的に説明できる
• 相手の事情やペースに合わせて話ができる

まずは上記のような、「相手を思いやるコミュニケーション」ができているかを振り返ってみましょう。

退職理由が不安

転職活動の場合、前職の退職理由がネガティブなものだと不安視されることが多いです。

なおネガティブな退職理由の例は以下のとおり。

　・給料が安かったから
　・残業が多く、休みが少なかったから
　・人間関係でトラブルを起こしたから

こういった退職理由は介護業界では発生しやすいものであり、場合によっては「うちの施設でも直ぐに辞めてしまうのでは？」と悪印象を持たれかねません。

• より自立支援に力を入れた介護をしたい
• 前の施設にはなかったレクリエーション業務に興味がある

など、嘘偽りのない範囲でスキルやキャリアアップにつながる前向きな退職理由が言えるよう、準備することがオススメです。

志望動機の筋が通っていない

志望動機が曖昧だと、不信感を持たれてしまうことが多いです。

具体的には「様々な業務に携わり、いち早く成長したい」と発言した後に、「プライベートな時間を大切にしたいので、研修があったとしても参加はできない」などと言えば、面接官は矛盾を感じてしまいます。

そのため介護業界でどういった働き方をしたいのか明確にし、志望動機の軸を保てるよう自己分析しましょう。

身だしなみに清潔感がない

短い時間で人となりを判断する必要のある面接では、第一印象が非常に重要です。

そのなかで身だしなみを整え、清潔感を保つのは最低条件。社会人として最低限の身だしなみをできていない…というのは、他のどのような理由より悪印象につながってしまいます。

そのため「スーツなどオフィシャルな恰好で臨む」「派手ではない髪型」「爪を切る」「フケがない」などの基本的な身だしなみができているかチェックし、第一印象で不快な印象を与えないよう注意してください。

介護職の面接で落ちたあとは「対策」を

介護面接で落ちてしまった場合、まずすべきなのは原因の究明と「対策」です。落ちてしまったとしても、その面接経験をムダにしないよう準備することが重要。

ただし面接で落とされた理由を教えてくれる面接官は少ないため、ここからは多くの方に当てはまる対策例を紹介していきます。

①よくある質問への回答準備

まずは介護面接でよくある質問への回答を準備しましょう。

ある程度回答を準備できればスムーズなやり取りにつながるのはもちろん、自分自身も余裕をもって挑むことができます。

また論理的に矛盾していないか、面接官が求めている条件に寄り添っているか…など、その場では頭が回らない部分にも対応できるのはメリットが大きいです。

ただしインターネット等でテンプレートとなっている回答をするのは印象を薄くします。あくまで外部の情報は参考程度にとどめ、自分の言葉で語れるよう準備してみてください。

②介護資格を取得する

介護資格を取得することで、信頼性を上げることできます。

ある程度介護に対して理解がある…という好印象を持たれるのはもちろん、介護資格がない人と差別化できるためメリットは多いです。

介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修であれば未経験でも取得できるため、取得を検討してみましょう。

③介護転職エージェントに相談する

介護専門の転職エージェントに相談することで、自分では見えていなかった強み・弱みを発見できます。

エージェントは業界全体をとおした俯瞰的な視点を持っています。そのため市場価値やアピールすべき点など、より客観的な視点を持つのに役立つでしょう。

介護施設が求めている人材とは？

介護職員に求められている条件は、介護施設や企業によって異なります。

そのためまずは面接を受ける会社や施設の理念・特徴を理解しましょう。情報は採用ページやSNSなどで知ることが出来ます。自分の考え方や性格と合う施設を選べば、面接にも前向きな姿勢で臨めます。

ただし「実際に話を聞いてみたら、採用ページの記載と違う」なども起こり得るため、あくまで”自分も選ぶ立場にいる”という意識を持つことが面接の成功に繋がりやすいです。

多くの介護施設で求められている人材の特徴

多くの施設で求められている人材の特徴は、以下のとおり。

　・挨拶ができる
　・ハキハキと元気に話す
　・上位の介護資格を所持している
　・数年後のキャリアプランを考えられている
　・基本的なビジネスマナーを習得している
　・夜勤可
　・自動車免許を所持している
　・身だしなみが清潔

コミュニケーション能力や仕事で活かせるスキルがあり、介護職に対して前向きな姿勢が好印象につながり採用される確率は上がります。

「どんな人材が欲しいだろうか？」という相手側の視点をもち、自分の価値を高められる回答ができるよう意識してみましょう。

まとめ

介護業界は慢性的な人手不足の影響から、今後も売り手市場が続くと予想されています。

しかしご利用者様にとって信頼して頂きかつ喜んでいただきたいという考えがある以上、決して誰でも簡単に採用される…ということはありません。

そのためまずは面接で落ちてしまった原因をしっかりと見つめ直し、次の面接に生かせるよう分析してみてください。