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- ショートステイとは?その役割と仕事内容について
日本の高齢化社会に加えて老々介護、病院の入院期間の短縮化に伴う家での介護などによって、今後ますます需要が増えることが予測されるショートステイ。需要が増えるということは必然的に介護士の求人も増えてくるため、今後ショートステイへの転職を考えることとなる介護士もいるかもしれません。
ショートステイとはどのような役割の介護施設で、どのような仕事内容なのか、詳しくご紹介します。
ショートステイとは?その役割と特徴
ショートステイとは短期入所生活介護ともいい、 離床者が短期間施設に入所して介護を受けるサービスのことを言います。要介護1以上から利用できるサービスであることが特徴です。
利用者ができる限り自立した日常生活ができるよう、短期間の入所によって利用者の心身の機能維持や利用者の家族の身体的・精神的負担を軽くしていくことが、ショートステイの役割です。
定員は20人以上であり、専用の居室は定員4人以下です。人員基準は、介護職員または看護師・准看護師が利用者3人につき1人以上、医師が1人以上、生活相談員が利用者100人につき1人以上、栄養士、機能訓練指導員がそれぞれ1人以上必要となります。
利用者の定員が最低でも20人以上なので、ショートステイでは多くの介護士が働いています。
ショートステイの利用者
ショートステイにはどのような人が利用しているのでしょうか。
平均利用日数を見てみると8~14日が38.3%と最も多く割合を占めており、次いで4~7日が28.4%、15~30日が14.4%という順です。要介護度別の利用者の割合を見てみると、特に要介護3の割合が多く、平成27年では26.6%の利用があります。
短期入所生活介護を利用することで、利用者の家族は介護から一定期間解放されます。そうすると自分の時間を持つことができたり、介護負担の軽減を図ることができます。
主な利用理由としては上記のように自分の時間をもち、介護から離れて休憩することが最も多く、そのほかには利用者家族の病気や冠婚葬祭、出張などで一時的に在宅介護が困難な時などに利用されています。
ショートステイでの仕事内容
ショートステイで働く介護士はどのような仕事をするのでしょうか。実際の勤務スケジュールを例に、仕事内容を見ていきます。
ショートステイで働く介護士の仕事内容
ショートステイで働く介護士の仕事内容は、食事、入浴、排せつの介護といった日常生活の援助が基本となります。食事の介助は、施設によっては栄養士や調理師が途中まで食事を作るため最後の盛り付けや、温めなどを介護士が行うということもあります。その他にもリハビリテーションである基本訓練を行うこともあったり、介護士が主体となってレクリエーションを行ったりすることもあります。
ショートステイでの1日の流れ
それでは、ショートステイではどのような1日を過ごすのか働く介護士の視点から見ていきましょう。
朝、出勤をしたら申し送りを夜勤から受けます。朝食後の口腔ケアをし、整容をします。看護師が検温を行い、体調が良好である方から入浴となるため、介護士が介助をして入浴します。
入浴後はそれぞれ好きなことをして過ごしていただきます。介護士はその間に利用差が体調を悪くされていないか見守りをしたり、お昼ご飯の準備をします。
お昼ご飯を配膳して食事の介助、口腔ケアを行った後は、レクリエーションです。レクリエーションは介護士が企画して行います。ショートステイでのレクリエーションは施設内で行うものから外に出て行うものまであります。
レクリエーション後はおやつを準備して配膳し、食事の介助を行います。ここまでで日勤の介護士の仕事はおしまいになります。その後は夜勤の介護士に引継ぎ、夕食の準備をして夕食の介助、口腔ケアをし、寝る前の整容や着替えを介助し、就寝となります。
ショートステイに向いている介護士とは?
ショートステイで働くのが向いている介護士のポイントは3つあります。
- 人付き合いが好きで、いろいろな人と関わりたいという人
- 夜勤が苦手という人
- 家庭的な雰囲気が好きという人
1つめは人付き合いが好きで、いろいろな人と関わりたいという人です。他の介護サービスと比べて、ショートステイの場合利用者は平均して1~2週間、長くても1か月前後で帰宅します。そのため、人の出入りがあるので新鮮味があり、マンネリ化しません。同じ人とずっと関わることが苦手という人には特におすすめです。
2つめは、夜勤が苦手という人です。ショートステイは夜勤時にみる人数が少ないのが特徴です。また、普段は家で生活している状態が安定している人が多く、すぐに家に戻ることから家と同じようにつまり必要最低限の関わりで良いとしています。なので、必要以上の介入が不要なので夜勤が苦手という介護士でも働きやすいでしょう。
3つめは、家庭的な雰囲気が好きという人です。ショートステイでは入所できる人数が他のサービスと比べて少なく、中には家のような建物でアットホームにサービスを展開している施設もあります。家庭的な介護を展開したいという介護士にはおすすめな施設となります。
まとめ
比較的状態が安定し、要介護度もさほど高くはない人が入所し、1~2週間前後で帰宅することから介護士にとっては働きやすい環境が整うショートステイ。夜勤が苦手、大人数を長期間見るのが苦手、家庭的な介護に憧れているという介護士はぜひショートステイで働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
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