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介護のキャリア 資格
2018/10/17

社会福祉士とはどんな仕事?国家試験の検討者必見!

社会福祉士とは、施設で暮らす利用者およびその家族に対して生活上の相談を受けたり、利用者が自立した生活を送るための援助計画を立て、その計画に沿った援助を行ったりする仕事です。一般的にソーシャルワーカーと呼ばれていますが、働く場によっては生活相談員、児童福祉司と呼ばれることもあります。

社会福祉士という仕事をご存知でしょうか?「名前は知っているけれど実際何をしているか分からない」「どこで働けるの?」など社会福祉士に対してさまざまな疑問をお持ちの方も多いかと思います。

ここでは、社会福祉士とはどんな仕事なのかを詳しくご紹介します。今後、社会福祉士の資格取得を検討しているという人はぜひ参考にしてみてください。

社会福祉士とは

社会福祉士とは昭和62年5月の第108回国会において制定された 「社会福祉士及び介護福祉士法」で位置づけられた資格です。一般的にソーシャルワーカーと呼ばれていますが、働く場によっては生活相談員、児童福祉司と呼ばれることもあります。

社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法において以下のように定義づけられています。

社会福祉士とは専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者

出典:公益社団法人 日本社会福祉会

社会福祉士の資格は名称独占であり、社会福祉士の資格がない人は社会福祉士を名乗ることができません。少子高齢化が進んでいる現代社会では福祉に対する課題も多くなってきており、社会福祉士は現在も、そしてこれからも期待される仕事となります。

社会福祉士の仕事内容とは

社会福祉士の仕事内容は多岐にわたります。具体的には、施設で暮らす利用者およびその家族に対して生活上の相談を受けたり、利用者が自立した生活を送るための援助計画を立て、その計画に沿った援助を行ったりします。その上で定期的に評価、見直しを行って、継続した援助を展開していきます。

また、利用者が関わる行政をはじめとした関係機関と連絡を取り合い、必要に応じて公的手続きの代行や、公的な支援を利用者やその家族に情報提供をして、関連施設と利用者をつなぐの架け橋の役目を担うのも社会福祉士の仕事です。

社会福祉士はその仕事の対象となる人もさまざまです。例えば高齢者や身体・知的障害者、ひとり親家庭、貧困者、生活保護受給者、精神的・肉体的ハンディキャップのある子ども、虐待や生活上の理由などで保護者の養育を受けられない子ども、非行・不良行為に関わる子どもなどです。

社会福祉士の働く場所

社会福祉士の働く場所は社会福祉施設が最も多く、その他には社会福祉協議会、医療機関、行政機関、独立型社会福祉士事務所などがあります。代表的なのは、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設、障害者支援施設、地域包括センター、ケアハウス、児童福祉施設などです。

社会福祉士の1日の仕事

社会福祉士がどのような仕事をしているのか、社会福祉士の働くイメージが着きやすいように社会福祉士の1日の仕事についてご紹介します。

社会福祉士の出勤時間は朝の始業に間に合うよう、8:30~9:00のところが多くなります。事業所によっては夜間の電話相談業務を受けなければならず、遅番という制度を取っているところもありますが、概ね朝の始業に合わせた出勤時間となっています。

朝礼参加後は相談業務を行います。施設に常駐しての電話相談や、訪問者、施設生活者、病院で入院している対象者の相談業務を行うこともあれば、相談対象者の自宅を訪問して相談業務を行うこともあります。相談業務の平均所要時間は1対象者当たり約1時間ほどですが、内容や対象者の家族が大勢いるなど相談を受ける相手が多いと時間がかかることもあり、2時間前後かかることもあります。

他にも必要な手続きを行うために市役所や区役所など役所を回ることもあるため、施設にずっとこもって仕事をしているということが少ないのが特徴です。

これらの相談業務が午前中から始まり、だいたい午後15時前後に終了したら、施設へ帰宅し書類の作成などの事務仕事を行います。

定時で仕事が終わることもありますが、緊急の電話連絡があったり対象者の家族が夕方や夜間でないと連絡がつかない、対象者の主治医の仕事がひと段落できないと話ができないなど対象者やその関係各所の事情によって残業をしなければならないことも少なくありません。

社会福祉士の受験資格と試験内容

社会福祉士は社会福祉業務に携わる方のための国家資格です。そのため、受験資格がないと試験を受けることはできません。以下に、社会福祉士の国家試験についてまとめました。

社会福祉士の国家試験の受験資格

社会福祉士の国家試験の受験資格は、以下のいずれかです。

  • 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(受験年の翌年3月31日に卒業見込みの方も含む)
  • 2年制もしくは3年制の短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上もしくは1年以上相談援助の業務に従事した方
  • 社会福祉士短期養成施設(6か月以上)を卒業(修了)した方
  • 社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方

また、夜間、通信課程の短大(専門学校、各種学校)を3年間で卒業した場合、3年制卒業となるかどうかは、卒業した学校への確認が必要となるため、受験資格を得ているかどうかは必ず確認するようにしましょう。

社会福祉士の国家試験の試験内容

試験科目は、以下の19科目(18科目群)です。

  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 心理学理論と心理的支援
  • 社会理論と社会システム
  • 現代社会と福祉
  • 地域福祉の理論と方法
  • 福祉行財政と福祉計画
  • 社会保障
  • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  • 低所得者に対する支援と生活保護制度保健医療サービス
  • 権利擁護と成年後見制度
  • 社会調査の基礎
  • 相談援助の基盤と専門職
  • 相談援助の理論と方法
  • 福祉サービスの組織と経営
  • 高齢者に対する支援と介護保険制度
  • 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
  • 就労支援サービス、更生保護制度

合格基準では、「就労支援サービス」と「更生保護制度」をあわせて1科目群としています。

なお、このうち人体の構造と機能及び疾病から権利擁護と成年後見制度までの11科目は精神保健福祉士との共通科目となっています。そのため、精神保健福祉士の登録を行なった方、または登録申請中の方は、受験申込時に必要な書類を提出することで、精神保健福祉士との共通科目の受験が免除されます。

社会福祉士に向いている人とは

社会福祉士は福祉の仕事の中でも話を聞くことが中心の仕事です。そのため、向き不向きが当然ながらあります。資格を取得してもほとんど従事しないまま、あるいは短期間従事しただけで辞めてしまう人もいます。

社会福祉士として向いている条件はさまざまですが、ここでは特に社会福祉士になる上で必要となる素質をご紹介します。

人の話をしっかりと聞ける人

社会福祉士は相談を受ける業務です。相談を受けるにあたり人の話をしっかりと聞くことができるというのはとても大切です。

相談者の中には病気による後遺症などで言葉が上手く話せない人、自分の思いを話すことが苦手で話ができない人などさまざまです。相手の言葉を引き出すためにも、話を聞くことが好きな人が向いているでしょう。

忍耐力がある人

相談業務となると、相手は相談をしたくて話をしに来ると思う方も多いかもしれません。ですが、中には行政などからの依頼で、相談をしたくないという人の話を聞きに行かなければならないこともあります。特に警戒心が強い相手だと、信頼関係が築かれるまで自分のことを話さない人もいます。

繰り返し訪問をして、粘り強く相手から話を聞きだす忍耐力も社会福祉士において必要な素質といえます。

コミュニケーション能力がある人

社会福祉士は相手の話を聞いて終わるのではなく、その話を行政など必要となる関係者で共有して連携しなければなりません。そのため、コミュニケーション能力はとても重要です。老若男女問わずに対象者となるため、どの世代とも話ができる必要があります。

また、対象者と関係各所との懸け橋になる必要があることから、相手の言いたいことを伝え、その上で対象者が不利益とならずに社会復帰ができるように知識や制度を活用することになります。

コミュニケーション能力は、社会福祉士となる上で欠かせない素質となるでしょう。

まとめ

今後高齢化社会になるにつれてますます期待されることが予測される社会福祉士。資格職であり、働く場が多いことからも一度取得すれば一生活用できる資格となります。

今後受験を考えている方はまず自分が国家資格を受験する資格があるかを確認し、その上で本当に向いているかどうかを考えていくことも必要です。

職場が多岐にわたることから自分が向いている職場を見つけ、社会の中で大いに活躍できることを期待しています。

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