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介護のキャリア 資格
2021/04/01

生活相談員とケアマネの違いは?業務内容・なり方を徹底比較

生活相談員とケアマネージャー(以下ケアマネ)は、利用者やご家族から相談を受けることが主な業務となります。 そのため仕事内容や違いがわかりにくく、混同されてしまうことも多いようです。 そこで今回のコラムでは… それぞれの役職へのなり方 仕事内容の比較 ケアの流れからみた違い を紹介し、両者の違いを理解できるよう解説していきます。

生活相談員とケアマネージャー(以下ケアマネ)は、利用者やご家族から相談を受けることが主な業務となります。

そのため仕事内容や違いがわかりにくく、混同されてしまうことも多いようです。

そこで今回のコラムでは…

  • それぞれの役職へのなり方
  • 仕事内容の比較
  • ケアの流れからみた違い

を紹介し、両者の違いを理解できるよう解説していきます。

生活相談員とケアマネの最も大きな違いは?

ケアサービスを利用する利用者・ご家族からの相談に乗る…という点で違いはありません。

もっとも大きな仕事内容の違いとして、

「介護サービスの利用者のケアプラン(具体的な介護計画)を作成するかどうか」

が挙げられます。

ケアマネはケアプランを作成することが主要な業務です。ケアマネの資格を持っていなければケアプランの作成はできないため、中心業務とされています。

なお一般的には、

  • 生活相談員…入居の手続きや心配事の相談を受ける
  • ケアマネ…その内容に対応したケアプランを作成

という流れとなっており、主要業務が異なっているとわかりますね。

生活相談員の仕事内容は?

続いてそれぞれの仕事内容を見ていきましょう。

生活相談員になるうえで必要となる「社会福祉士」に関して、日本社会福祉士会では以下のように定義されています。

「社会福祉士とは専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者」

よって生活相談員の仕事内容をまとめると、

  • 日常生活を送ることが困難な人に対して相談を行う
  • (専門的な知識や技術を駆使して)福祉サービスの提供
  • 多職種との連携・調整

…を行うことが主な業務内容となっています。

ケアマネの仕事内容は?

ケアマネの仕事内容は、介護保険法にて以下のように定義されています。

「要介護者又は要支援者(以下、要介護者等)からの相談に応じ、及び要介護者等がその心身の状況等に応じ各種サービス事業を行う者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの。」

(出展:介護保険法第7条第5項)


要介護・要支援者の相談や心身の状況に応じ、介護サービスを受けられるようケアプラン(介護サービス計画)を作成しています。

他にも市町村、サービス事業、介護施設、家族などとの連絡調整を行うことが、ケアマネの主な業務内容となりますね。

生活相談員になるには?

生活相談員というのは資格名ではなく、役職の名前です。

生活相談員になるには…

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 社会福祉主事任用資格

のうちいずれか1つを取得することが通例となっています。

ただし上記3つを持っていなくとも、各自治体が定めた条件に当てはまる人であれば生活相談員として働けます。
なお資格要件のうちもっとも一般的なのは「社会福祉士」です。

生活相談員(社会福祉士)の資格試験について

社会福祉士は国家資格であり、

  • 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(受験年の翌年3月31日に卒業見込み含む)
  • 2年制もしくは3年制の短期大学等で指定科目を修めて卒業。および指定施設において2年以上もしくは1年以上相談援助の業務に従事した方

…などの受験資格を有したうえで2月上旬に実施される国家試験に合格すると、社会福祉士となれます。

なお毎年の合格率は20~30%です。

ケアマネになるには?

ケアマネは「介護支援専門員」が正式名称の仕事であり、2000年の介護保険法施行に伴ってできた資格です。

ケアマネとして仕事をするためには「介護支援専門員」という資格が必要となります。

取得方法はいくつかあり、一般的には介護業務を5年以上積むことで受験資格を満たし、試験に合格して取得するケースが多いようです。

介護支援専門員の資格試験について

毎年10月上旬に各都道府県で実施される、「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)」を受験・合格することが必須要件となります。

試験の合格率は例年10~20%程度です。

合格したあとは、年に数回実施される「介護支援専門員実務研修」へと進めます。すべてのカリキュラム修了後に「介護支援専門員資格登録簿」への登録ができ、「介護支援専門員証」が届けばケアマネとして仕事をすることが可能です。
それぞれ役職へのなり方を比較することで、違いを理解しやすくなりますよ。

生活相談員とケアマネの仕事の流れ

ここからは…

  1. デイサービスで勤務する生活相談員
  2. 居宅介護支援事業所で勤務するケアマネ

…の間で実施される仕事の流れを見て、両者の仕事の違いを理解しましょう。

なお「居宅介護支援事業所」とは、介護を受けながら自宅で暮らしたい高齢者に対し、居宅介護支援(ケアマネジメント)を提供している事業所のことです。

【具体例】仕事の流れからみる違い

今回は包括支援センターや病院に通う、「要介護状態になる可能性のある85歳の高齢者」を例に解説していきます。

まずはケアマネに対し…

・包括支援センターの場合…
 現在この方は要支援ですが、要介護になりそう。相談を受けてもらえないか?

・病院の場合…
 そろそろ退院となり要介護2の区分が出ているが、相談を受けてもらえないか?

…といった形で連絡がきたとしましょう。その連絡をケアマネが承諾すると、利用開始となります。

その後ケアマネは利用者やご家族との面談を実施。状態を把握したうえでケアプランを作成し、「デイサービス週2回」などの計画が立てられます。
その際、生活相談員はデイサービスや事業所などに1人配置されています。

ケアマネから生活相談員に連絡がいき、「85歳の男性で運動がしたいという方がいるが、受けてもらえますか?」と相談される流れです。

そこで生活相談員は、「最初は体験で」「受け入れは問題ないです」などと返答し、具体的なサービス利用が開始する…
これが仕事の流れからみた生活相談員とケアマネの違いであり、担当する場面が異なるとわかりますね。

まとめ

生活相談員とケアマネは混同されやすいですが、まったく別の仕事です。

ただしどちらの仕事も「相談を受ける仕事」という点で、やりがいや大変な面は共通しています。

それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、今後のキャリアの選択肢として考えてみてください。

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