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介護の基礎知識 施設形態
2021/03/05

病院で働く介護福祉士のメリットとは?介護施設との違いを徹底解説

介護福祉士の資格を取得した場合、多くが介護施設や訪問介護事業所にて働きます。しかしそれ以外の選択肢として、「病院勤務」というものがあるのをご存知でしょうか。
本記事では、そんなあまり知られていない病院勤務の介護福祉士について徹底解説。
読めば施設介護にはないメリットを理解できますよ。

病院で勤務する介護福祉士の仕事

まずは病院勤務の介護福祉士について、役割や仕事内容など概要を紹介していきます。

  • 病院勤務の介護福祉士の役割
  • 仕事内容
  • 1日のスケジュール

上記の流れで病院勤務について詳しくみていきましょう。

病院勤務で求められる介護福祉士の役割

病院勤務の介護福祉士に求められる役割は、「治療・回復・退院を目的に、患者の生活や看護師の仕事を支えること」です。
多くの病院では介護福祉士ではなく「看護助手」と呼ばれる仕事になります。
介護福祉士として患者の生活(食事や入浴等)を支えるのはもちろん、看護師がスムーズに仕事できるよう医療機器の洗浄…など、介護施設にはない仕事も多数。
なお介護施設の主な目的は「利用者の生活の質を向上すること」です。比較すると、求められる役割が大きく異なるのがわかりますね。

主な仕事内容

病院勤務の介護福祉士の具体的な仕事内容は以下のとおりです。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 着替え
  • 移動介助
  • 体位の変換
  • 口腔ケア
  • 患者の付き添い
  • 医療機器の洗浄
  • ナースコールの対応
  • 環境整備
  • 清掃
  • 介護記録
  • 申し送り

他にも病院によって、看護師の補助となる仕事が増えます。基本的な介助業務を始め、医療的な業務が多い…という特徴が見受けられますね。

1日のスケジュール

病院勤務の介護福祉士の1日のスケジュール例は以下のとおりです。

病院勤務の介護福祉士の1日のスケジュール
8:00 出勤、朝礼、申し送り
9:00 排泄介助、移動介助、移乗介助など
10:00 入浴介助
11:00 看護師のサポート(患者の付き添い、医療機器の洗浄など)
12:00 配膳、食事介助、口腔ケア
13:00 休憩
14:00 排泄介助、移動介助、移乗介助など
15:00 清掃、環境整備、看護師のサポート(患者の付き添いなど)
16:00 介護記録
17:00 申し送り、業務終了

【病院勤務】介護福祉士として働くメリットは?

ここからは病院勤務として働く介護福祉士のメリットを3つ紹介していきます。

  • 医療的な知識が身に付く
  • 身体的な負担が少ない
  • レクリエーションやイベントが少ない

それぞれ詳しくみていきましょう。

①医療的な知識が身に付く

医療現場の最前線である病院では、日々の業務をこなす中で医療的な知識が身に付きます。なぜなら毎日のように医療的な専門用語が飛び交っており、医療に詳しいスタッフと接することになるから。

実際医療機器の洗浄など、使い方を学べる機会も多いです。そのため医療の仕事に興味のある方や、医療的な観点で介護の道を進みたい…と考えている方にとって、メリットの多い職場といえるでしょう。

②身体的な負担が少ない

病院勤務の介護福祉士にとって、介助業務はメインの仕事ではありません。病院には高齢者以外にさまざまな年層の方がいることからわかるとおり、場合によっては介護がいっさい必要ないという方もいます。

よって必然的に腰を痛めやすい介助業務の割合も少なくなります。施設介護よりも身体的な負担が少ない…というのは、病院勤務ならではのメリットといえます。

③レクリエーションやイベントがない

施設介護と違い、レクリエーションやイベント業務はありません。

そのためレクリエーションの準備や企画が大変…という方は、仕事に余裕を持たせることが可能。逆にレクリエーションが好きという方は、物足りなさを感じるかもしれません。

【施設勤務】介護福祉士として働くメリットは?

次に介護施設勤務として働く介護福祉士のメリットを3つ紹介していきます。

  1. 個別のケアプランを重視
  2. 介護に詳しい職員と協力できる
  3. キャリアアップの選択肢が豊富

それぞれ詳しくみていきましょう。

①個別のケアプランを重視している

介護施設では個別のケアプランに沿って、1人1人に寄り添った介護サービスを提供しています。

そのため「利用者に寄り添っている」という実感を持ちやすく、臨機応変な対応が必要なことからもやりがいを感じやすいです。

逆に病院勤務の場合は看護・介護計画が標準化されているため、単調で物足りなさを感じるケースもあります。

②介護に詳しい職員と協力できる

介護施設では他職員が介護に精通していることも多く、職員同士で協力しながら業務を進められます。介護に関してアドバイスをしあったり、ケアプランやアセスメントを前提に話し合いを進めたりと、共通の目的意識をもって業務が進められるのです。

いっぽう病院勤務の場合、あくまでメインは「看護師の補助」。そのため介護業務に関してアドバイスを求めるのは難しく、もどかしさを感じることもあるかと。

③キャリアアップの選択肢が豊富

介護施設ではキャリアアップの選択肢が豊富です。具体的には「施設長」「エリアマネージャー」など。

一方、病院勤務では出世が難しいです。なぜなら看護助手を続けることで看護師や医師になれるというわけではなく、医療業界でのキャリアアップを志す場合、まったく別の道をとおる必要があるからです。

そのためキャリアアップによる昇給を希望する場合、病院では難しいという事実を押さえておきましょう。

病院勤務の介護福祉士に関してよくある質問

ここからは病院勤務に関して、よくある質問に答えていきます。

①給料は高い?

地域や勤務先によって異なりますが、現在は施設介護とほとんど変わらないとされています。
基本的に病院の運営元である医療法人の方が、介護施設の運営元である社会福祉法人より予算が多く投じられています。それでも近年は高齢化の影響もあり、差は縮まっているようです。
ただし病院勤務の場合、福利厚生により病院関係のサービスが受けられるなどのメリットがあります。

②まだ介護福祉士を持っていない場合、実務経験に含まれる?

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのHPでは、「病院」「診療所」での勤務が実務経験に含まれると定められています。
ただし「病院または診療所の看護補助者のうち、空床時のベッドメーキングや検体の運搬など間接的な業務のみに従事する方は対象となりません。」との記述もあります。介護に関係のない仕事のみの場合、実務経験には入らない点に注意しましょう。

 ※また病院によっては実務経験に入らないというケースもあるため、必ず病院に問い合わせるよう心がけましょう。

まとめ

介護福祉士として病院で勤務する場合、「医療的な知識が身に付く」というのがもっとも大きなメリットです。
また施設介護とはそもそもの役割が違うため、どういった介護を理想としているか…をよく考えてから勤務を検討してみてください。

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