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認知症の介護は、症状に対して正しい知識が必要です。そのため、認知症について学ぶ際は、目に見える形で残る資格を取得することがおすすめです。
この記事では、公的資格と民間資格それぞれから、おすすめの認知症に関する資格の種類をご紹介します。
認知症の資格を取得したいという方は、ぜひ参考にしてください。
認知症に関する資格の種類は?公的資格と民間資格について解説
認知症の資格には、国家資格がありません。
「公的資格」と「民間資格」の2種類があるため、まずはそれぞれの特徴を知っておくようにしましょう。
公的資格
公的資格とは、国家資格と民間資格の間に位置づけられている資格のことをいいます。公益法人や地方自治体が実施しており、官庁や大臣が認定している資格です。
介護関係の資格では、ケアマネージャーや介護職員初任者研修が、公的資格に当てはまります。ケアマネージャーや介護職員初任者研修のような、知名度があり、信用度が高い資格であることが、公的資格を取得するメリットです。
ただし、取得するためには、条件を満たす必要がある資格もあるため、注意する必要があります。
民間資格
民間資格とは、民の団体や企業が独自の審査基準に基づき、授与や認定をしている資格のことをいいます。
- レクリエーション介護士
- 喀痰吸引等研修
…などが民間資格に当てはまります。資格を取得していることで、一定の知識を証明することができるというのが、民間資格のメリットです。
ただし、公的資格に比べると、知名度が低いこともあり、信頼度が低い場合もあります。民間資格を取得する際は、難易度だけではなく、知名度や信頼度もチェックするようにしてください。
以上が公的資格と民間資格の違いです。
認知症に関する資格を取得する際は、公的資格なのか民間資格なのかもチェックするようにしましょう。
認知症の公的資格3選
認知症の公的資格を取得したいと考えている方は、次の資格がおすすめです。
- 認知症介護基礎研修
- 認知症介護実務研修
- 認知症介護実践リーダー研修
それぞれの資格について詳しく解説します。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症介護に携わっている介護職員であれば、受講することができます。
認知症介護基礎知識研修を受講すると、認知症についての基礎的な知識や技術を身につけることができます。
カリキュラムも1日で修了し、講義と講習を受講するだけで、資格を取得することができます。試験はありませんが履歴書に記載することもできるため、転職やキャリアアップをする際に役立ちます。
認知症介護実務研修
認知症介護実務研修は、認知症介護に携わっている介護職員であり、介護現場で2年以上勤務していると受講することができます。
認知症介護実務研修では、実際に認知症方がケアや実習に協力をしてくれます。認知症の方から、評価をいただけるため、実践で役立つ知識や技術が多く学べるでしょう。
資格取得には試験がなく、発表やレポート提出を行えば、最後に修了証が交付されます。
認知症介護実践リーダー研修
認知症介護実践リーダー研修を受講するためには、次の4つの条件を満たしている必要があります。
- 認知症介護に携わっている介護職員である
- 認知症介護実務研修を受講してから1年以上が経過している
- 現在ケアチームのリーダー、リーダー候補である
- 介護現場で5年以上勤務している
上記が認知症介護実践リーダー研修を受講するための条件です。ほかの研修に比べると、受講するための条件が厳しいため、注意する必要があります。
認知症介護実践リーダー研修では、認知症についての技術や知識だけではなく、認知症ケアに対する指導方法などを学びます。そのため講師の話を聞くだけではなく、ほかの受講生とセッションをしたり自身の意見の発表をする必要があります。
資格を取得するには、講義や演習を受講し、自分が勤務している現場で、4週間ほど職員の指導を行うことでカリキュラムが修了します。
以上が、公的資格で取得できる認知症の資格です。公的資格を受講したいという場合は、認知症介護基礎研修の取得を目指すようにしましょう。
認知症の民間資格4選
認知症の民間を取得したいと考えている方は、次の資格がおすすめです。
- 認知症ケア専門士
- 認知症ケア指導管理士
- 認知介助士
- 認知症ライフパートナー
それぞれの資格について詳しく解説します。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士の資格では、認知症ケアの具体的な進め方を学ぶことができます。民間資格ではありますが、合格率は50%前後と、民間資格の中でも難易度が高めです。
また、認知症ケア専門士の資格を受験するには、3年以上の実務経験が必要です。第2次試験では面接を実施していることもあり、資格の知名度や信用度はとても高いです。
認知症ケアの勉強は「eラーニング講座」から、動画学習をすることが可能です。効率よく勉強をすることができる認知症の資格を探しているという方には、認知症ケア専門士の資格がおすすめです。
認知症ケア指導管理士
認知症ケア指導管理士の資格は、実務経験がなくても受講することが可能です。また、合格率も60%前後なため、難易度も低めです。
資格を取得すると、認知症ケアのスペシャリストとして、看護師のフォローや現場で指導を行うことも可能です。
認知症の資格を受験したいが、条件を満たせないという方は、認知症ケア指導管理士の資格を取得するといいでしょう。
認知介助士
認知介助士の資格は、認知症ケアに興味がある方をターゲットにした資格です。そのため誰でも取得することが可能であり、合格率は90%以上あります。
家族のために認知症についての知識を学びたいという方は、認知介助士の資格はおすすすめです。
ただし、介護現場で働いているという方の場合は、難易度が低すぎるため、キャリアアップに必ずつながるというわけではないため、注意しましょう。
認知症ライフパートナー
認知症ライフパートナーの資格は、認知症についての知識や技術だけではなく、コミュニケーション方法も学ぶことができます。
そのため、介護現場で働いている方だけではなく、家族をサポートしたいという方の多くが取得している資格です。
また、資格を取得後は、実際に実務研修を受講することが可能です。実務研修を受講すると「認知症アクティビティ・ケア専門士」の資格を取得することができます。
認知症アクティビティ・ケア専門士の資格を取得すると、園芸療法や運動療法など様々な治療方法を学べます。
以上が認知症の民間資格です。民間資格の中には、認知介助士のような、家族をサポートするための資格も存在します。
自身の今後のキャリアやなどを考え、自分に合ったレベルの資格を取得するようにしましょう。
認知症に関する資格を取得するメリット
認知症に関する資格は、数多くあることが分かったと思います。最後に、実際認知症の資格を取得すると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
- 認知症の利用者に対するケアの質が向上する
- 介護者としての負担を減らすことができる
- 給料のアップに繋がる
- 転職で有利になる
認知症に関する資格を取得すると、上記のようなメリットがあります。
認知症のケアをすることができると、介護現場でも活躍することができます。また、コミュニケーションをスムーズに取ることができるので、自身の精神的なストレスや負担を減らすこともできます。
認知症患者は、年々増えているため、資格を取得していると転職にも困ることはないでしょう。
まとめ
認知症の資格は、国家資格がありません。しかし、公的資格や民間資格は、数多くの資格があります。
認知症患者は、年々増えていることも有あり、知識を身につけておくと給料やキャリアップにも繋がります。ぜひこれまで身につけた知識や技術を、資格という目に見える形で残しておくようにしてください。
また、認知症の資格を取得する際は、取得難易度だけではなく、取得するための条件や自身の目的に一致しているのかもチェックするようにしましょう。
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