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- グループホームを辞めたい理由とは?辞めたいときの対処法も徹底...
「グループホームを辞めたい…」
「グループホームで働き続けるのは嫌だ…」
認知症の方を対象とするグループホーム。他の介護施設と比べても特殊な部分が多く、思わず「辞めたい…」と考えてしまう方も一定数いるのではないでしょうか?
そこで本記事では、「グループホームを辞めたくなってしまう理由」について徹底解説。
最後まで読んでいただければ、グループホームを辞めたいときの対処法を理解できますよ。
グループホームを辞めた理由は大きく2つに分けられる
グループホームを辞めてしまう理由は、下記の2つに分けられます。
- グループホームならではの理由
- 介護業界全体にいえる理由
理由を紹介する前に、グループホームは以下のような施設と定義づけられています。
認知症(急性を除く)の高齢者に対して、共同生活住居で、家庭的な環境と地域住民との交流の下、入浴・排せつ・食事等の介護などの日常生活上の世話と機能訓練を行い、能力に応じ自立した日常生活を営めるようにするもの。
認知症の高齢者が家庭的な共同生活を送る…という、他施設にはない機能を備えているグループホーム。だからこそ独自の大変さがある…と考えられますね。
グループホームならではの辞めたくなる理由3選
グループホームならではの辞めたくなる理由は以下の3つです。
- 認知症の利用者への対応が難しい
- 家事が苦手
- レクリエーションが大変
それぞれ詳しくみていきましょう。
①認知症の利用者への対応が難しい
1つ目の理由は「認知症の利用者への対応」です。
グループホーム利用者の割合は要介護2~3程度が平均とされています。ただし要介護4~5の方もデイサービスなどと比べると多く、認知症の進行が進んでいるケースが多々。
場合によっては…
- コミュニケーションが取れない(会話ができない)
- 徘徊が多い
- 暴力や暴言がある
…など仕事を進めるうえで厳しい状況に追い込まれることもあり、ストレスを抱えてしまうことも。
さらにグループホームは狭いコミュニティであるからこそ、認知症をシッカリ理解していないと対応が難しくなりがちです。この対処法については後ほど詳しく解説していきます。
②家事が苦手
2つ目の理由は「家事が苦手」というものです。
グループホームは家庭的な共同生活を軸にしているからこそ、「洗濯」「調理」「掃除」などの家事を利用者と一緒に行います。
認知症の利用者に寄り添いつつ、各施設のルールや基準に則って家事をするため、「ただでさえ家事が苦手…」という方には厳しい環境。
経験を積んで慣れるまでは、時間内に終わらせるだけで精一杯ということも多いでしょう。
③レクリエーションが大変
3つ目の理由は「レクリエーションが大変」というものです。
多くのグループホームは1日1~2回ほど、各フロアでレクリエーションを行います。カラオケやクイズ、季節のイベントや昔遊びなどを利用者に楽しんでもらいながら、認知症の改善を目指します。
ただし1フロアの人数は8~9名ほど。認知症の利用者全員に対応しながら、企画・準備・運営するのはかなり大変な仕事です。
そのため毎日のレクリエーションが負担となってしまい、気付けばストレスをため込んでいた…というケースも。職員同士で協力すれば問題ないのですが、人手不足のため人員を避けないことも多いのが現状です。
介護業界全体にいえる辞めたくなる理由3選
続いて介護業界全体に共通する辞めたくなる理由は以下の3つ。
- (一部の介護施設は)給料が低い
- 夜勤が大変
- 人間関係
それぞれ詳しくみていきましょう。
①グループホームを含む一部の介護施設は給料が低い
1つ目は「給料の低さ」です。グループホームやデイサービスなどの介護施設は、介護業界の中でも給与水準が低くなっています。
給与水準が低くなっている理由は、完全未経験から働く職員が多いからです。グループホームでは調理や清掃などの家事を業務として扱うため、資格等を所持していない未経験者ゆえ手当がつかない…というケースが多いのです。
ただし特別養護老人ホームなど、施設形態によっては夜勤手当などがつき、給与水準が上がります。転職等をする際は、さまざまな種類の施設を見ることが重要です。
②夜勤が大変
2つ目の理由は「夜勤」です。
介護事業は24時間サービスである場合が多く、定期的に夜勤が発生します。そのため生活リズムが乱れてしまい、健康面で悪影響を及ぼすことも。
夜勤手当によって給料が上がるというメリットはありますが、体力に自信のない方にとってはデメリットといえます。
③人間関係
3つ目の理由は「人間関係」です。
グループホームは1フロア8~9名の利用者をスタッフ2~3名で対応することが多く、かなり狭いコミュニティで仕事をすることになります。
すると距離感が近いため、苦手な職員等がいる場合は、つねにストレスを抱える状況になるのです。これはグループホーム以外の介護施設も例外ではなく、人間関係によって職場を去ることは多いという傾向を押さえておきましょう。
グループホームを辞めたいときの対処法3つ
ここまで紹介したグループホームを辞めたくなる理由に対し、どのように対応すれば状況を改善できるのでしょうか?
具体的な対処法は以下の3つです。
- フロアを変えてもらう
- 資格を取得する
- 転職する
それぞれ詳しくみていきましょう。
①フロアを変えてもらう
まずは「フロアを変えてもらう」ことを検討しましょう。
グループホームは階によってフロア別に担当を割り振っていることが多いです。もし1階の利用者や職員との人間関係で悩んでいる場合、2階に移ることで状況が改善することも。
なおフロアを変えたい場合は、施設長に正直な理由を伝えることで、施設全体が改善に向かいます。もし施設長に言い出すのが難しい場合でも、信頼できる先輩や会社の相談窓口などに申し出て、改善しないまま進むことのないよう努めましょう。
②資格を取得する
2つ目は「介護資格の取得」です。
資格取得に向けて介護の勉強をすることで、認知症の症状や原因を理解できます。すると利用者に対して客観的な視点で接せるようになり、仕事に対して余裕が生まれるのです。
また介護資格があれば、いざ転職をする際にも役立ちます。知識面とキャリアアップにおいてメリットが大きいため、ぜひ介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格取得を目指してみてください。
③転職する
3つ目は「転職」です。どうしても現状が改善しない場合や精神的に厳しい場合は一度退職し、転職を検討しましょう。
なお転職する際、グループホームを辞めるに至った理由をよく分析し、「介護業界かそれ以外か」「施設介護か居宅介護か」など、同じ状況にならないように転職先を探す必要があります。
ただし内情は働いてみないとわからないケースが多いです。まずはアルバイトやパートなどで働き、様子をみるという選択肢も持っておきましょう。
まとめ
認知症の利用者に特化したグループホームは、形態的にも特殊な部分が多いです。そのため辞めたくなる理由にも独自のものが多く、改善するにはシッカリと分析することが重要。
無理のない範囲でフロア変更や資格取得などの対処法を実践し、どうしても難しい場合は転職など次の選択肢を検討しましょう。そのうえで精神的に自分を追い込み過ぎないよう、注意してみてください。
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