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- 介護職の夜勤専従とはどんな働き方?給料アップなどメリットを徹...
- 夜勤専従は給料が上がると聞いたけど本当?
- 具体的にどんな仕事をするの?
- 昼夜逆転の生活になることでデメリットはある?
介護施設で必要不可欠な夜勤の業務。夜勤のみを行うことを「夜勤専従」といいます。大変な働き方と捉えられることも多いですが、実際の働き方ついて、知っている人は少ないと思います。
そこで本記事では夜勤専従の基本から詳細まで、どんな働き方なのか徹底解説。
またメリット・デメリットについてもお話していきます。
介護職の夜勤専従とは?
介護職の夜勤専従とは、主に介護施設などで夜勤帯のみ働くことを指します。
施設形態によって異なりますが、基本的な介護職員の働き方は日帯・夜勤帯をシフト制で交互に行っています。1人につき月5日…といった形で夜勤を担当することが多いです。
しかし夜勤専従の場合は「夜勤のみ10回」など、日勤での勤務は一切行わないという働き方になります。
介護職の夜勤専従の働き方は?
通常の働き方と大きく異なる夜勤専従ですが、いったいどのような働き方になるのでしょうか?
まず前提条件として、多くの介護施設では「二交代制」「三交代制」の2つを採用しています。
・二交代制…日勤、夜勤で交代
・三交代制…早番、遅番、夜勤で交代
二交代制の場合は夜勤の時間が16:00~翌9:00(実働16時間)など、長時間になります。そのぶん休憩が長く、手当も多くなることが多いです。
また三交代制の場合は遅番が20:00~22:00ごろまで対応し、早番が6:00~7:00には出社するため、夜勤の実働時間はかなり短くなります。
介護の夜勤専従の休み方
計算上は1回の夜勤で2日分の勤務とみなし、夜勤入り→夜勤明け→休み…を1セットとする施設が多いです。
よって夜勤明けを除き、出勤時間・休日ともに10日~12日程度になります。日勤帯のみであれば4週8休や公休9日などを採用している施設が多い点を踏まえると、通常よりも休日数が多くなるとわかりますね。
介護の夜勤専従の16時間勤務は労働基準法違反にならないのか?
夜勤専従は二交代制の場合、実働が16時間を超えます。これは原則8時間という勤務時間を超過しており、不安に感じる方も多いはず。
しかし介護の夜勤専従は、「変形労働時間制」という月単位で労働時間を計算する制度に則っています。そのため労働基準法違反とはなりません。
介護の夜勤専従の仕事内容
ここからは介護の夜勤専従の仕事内容について紹介していきます。
主な仕事内容は以下のとおりです。
・日勤帯で起きた出来事の共有(引継ぎ)
・排泄介助
・夕食の準備、配膳
・朝食の準備、配膳
・食事介助
・服薬介助
・口腔ケア(歯みがき)
・更衣介助
・移動、移乗介助
・臥床、起床介助(就寝前や就寝後の介助)
・夜間見守り、訪室(お部屋に伺い、安否確認)
・ナースコールへの対応
・介護書類への記録
・物品の補充
・バイタルチェック
・申し送り
このように、夜間帯から朝の時間帯にかけて必要な業務全般を行います。
また夜勤は「1フロアに1人」という人員配置になることが多いです。そのため利用者1人1人に配慮しながら、より効率的に業務を行うことが必要不可欠といえますね。
介護の夜勤専従のデメリット4選
介護の夜勤専従で働くデメリットは以下の4つです。
- 施設や日によっては忙しい
- 健康面に悪影響を及ぼすことがある
- 業務のプレッシャーが大きい
- 友人と休みが合わない
それぞれ詳しく解説していきましょう。
①施設や日によって忙しさが異なる
- 介護度の高い利用者や徘徊が多い
- ナースコールを頻繁に鳴らす利用者が多い
などのご利用者様の事情により、業務が忙しいというデメリットがあります。
ただし忙しさの度合いは介護施設によって異なるため、実際の夜勤経験者に話を聞いたり、1度アルバイトを体験したりすることでリスクを減らせます。
②健康面に悪影響を及ぼすことがある
通常は睡眠をとる時間帯に働くため、生活リズムが合わないという人も多いです。
体調を崩しやすかったり、十分な睡眠が必要だったりする場合は健康面に悪影響を及ぼす可能性が高いため注意しましょう。
③業務のプレッシャーが大きい
夜勤はフロア…もしくは施設全体を1人で担当するため、それだけ責任は大きくなります。非常時にも冷静な判断をする必要があり、最初のころは不安も大きいです。
そのため緊急時のマニュアルを読み込んだり、連絡先を常備しておいたりといった事前準備が必要不可欠かと。
④友人と休みが合わない
夜勤専従はシフト制のため、必ず土日休みになるという働き方ではありません。
そのため友人や家族、恋人などと休みが合わないというデメリットがあります。
介護の夜勤専従のメリット4選
続いて介護の夜勤専従で働くメリットを紹介していきます。主なメリットは以下の4つです。
- 自由な時間が増える
- 生活リズムが一定になる
- 人間関係のトラブルが生じづらい
- 給料が高い
それぞれ詳しく解説していきます。
①自由な時間が増える
夜勤専従は通常の介護職の働き方と比べ、自由な時間が多いです。
単純に休日数が増えるのはもちろん、夜勤入り前や夜勤明けなどは勤務時間ではありませんので、プライベートな時間として自由に使うことができます。
そのため空いた時間で趣味を楽しんだり、副業をしたりより自由に生活できるというのはメリットの1つといえますね。
②人間関係のトラブルが生じづらい
夜勤は少人数制のため、他の職員との人間関係のトラブルが生じづらいです。
介護職で最大の離職原因は「人間関係」といわれています。閉塞的な空間でコミュニケーションを取る必要があり、他職員との相性によってはその環境がストレスに繋がりやすいからです。
しかしそういったデメリットが少人数制である夜勤専従ではほとんど起こりません。ただし業務で協力しあうことができず、トラブルも1人で解決しなくてはならないため業務への責任は大きくなります。
③需要が高い
介護施設で働く人の内訳は30~50代など、子育てや家事を行う主婦層の割合が多いです。
そのため基本的に夜働くことのできる夜勤専従の需要は高く、夜勤専従を希望しているといえば即戦力として好印象につながるでしょう。
④給料が高い
夜勤専従は「深夜割増賃金」「時間外労働」が生じるため、通常よりも約1.25倍から1.5倍給料が増えます。
例えば16:00~翌9:00の夜勤にて、時給1,000円の職場の場合は以下のとおり。
・22:00~5:00→深夜割増賃金により時給1,250円
・25:00~翌5:00→時間外労働も加わり時給1,500円
・翌5:00~翌9:00→時間外労働により時給1,250円
これらを合計すると合計で約2万円を超えます。手当なしの場合通常は約1.6万円のため、同じ時間働いても4,000円以上差が生じることがわかりますね。
さらに施設によっては「夜勤手当」と称し、1回につき3,000円~8,000円ほど給料が増えることも。そのため給料面のメリットはかなり多いです。
まとめ
夜勤はデメリットばかりが注目される働き方ですが、「自由な時間が増える」「自分のペースで働ける」などメリットも多いです。
夜勤専従という選択肢をもつことで、今よりもキャリアの幅は広がりますよ。
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