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- 社会福祉士の受験資格を徹底解説!資格の要件や実務経験について
「社会福祉士の資格を取りたいけど、何から始めて良いかわからない」「そもそも受験資格の要件は?」
社会福祉士を目指すうえで、最初に知っておくべきなのが受験資格です。社会福祉士試験の受験資格を得る方法は複数あり、インターネットで調べても理解できない…という方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、社会福祉士の受験資格について徹底解説。
読めば社会福祉士の受験資格の要件はもちろん、国家試験や実務経験の必要性など理解が深まりますよ。
社会福祉士になるには?
社会福祉士は福祉や医療に関する専門資格で、国家資格に認定されています。医療や福祉に関する相談業務を中心に、生活に困っている方をサポートする仕事です。
社会福祉士になるには、年に一度の国家試験に合格する必要があります。
なお同じ福祉関連の国家資格である介護福祉士では、「受験資格に実務経験3年が必要」などの要件があります。そのため社会福祉士も同じく実務経験が必要…と考える方も多いでしょう。
しかし社会福祉士は、実務経験がなくとも受験資格を得る方法があります。全部で12種類の資格要件が設けられているので、それぞれ詳しくみていきましょう。
社会福祉士の受験資格を得る12の方法を徹底解説
社会福祉士の受験資格を得る方法は全部で12種類あり、大きく分類すると以下の3ルートに分けられます。
- 福祉系の大学、短大ルート
- 短期養成施設ルート
- 福祉系の大学、短期養成施設以外のルート
それぞれのルートについて、詳しく解説していきましょう。
①福祉系の大学、短大ルート
1つ目は福祉系の大学・短大に通い、指定科目を履修・卒業するルートです。さらに細かく分類すると、以下の3つに分けられます。
- 4年制の福祉系大学等で指定科目を履修・卒業する
- 3年制の福祉系短大等で指定科目を履修・卒業し、相談援助業務を1年以上経験
- 2年制の福祉系短大等で指定科目を履修・卒業し、相談援助業務を2年以上経験
上記いずれかの要件を満たすことで、国家試験の受験資格を得ることができます。
社会福祉士を目指すなら押さえておきたい「実務経験」について
受験資格の中でも特に注目すべきなのが「相談援助業務」です。
公式に定められた施設・職種以外の経験では、実務経験の対象とならないため注意が必要。
具体的には「児童分野」「高齢者分野」「障害者分野」「その他の分野」「現在は医師事業の分野」の5つがあります。より細かな条件や最新情報を知りたい方は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのHPを参考にしましょう。
②短期養成施設ルート
2つ目は短期の養成施設に通い、受験資格を得るルートです。さらに細かく分類すると、以下の5つに分けられます。
- 4年制の福祉系大学等で基礎科目を履修・卒業し、短期養成施設に6か月以上通う
- 3年制の福祉系短大等で基礎科目を履修・卒業。相談援助業務を1年以上経験し、短期養成施設に6か月以上通う
- 2年制の福祉系短大等で基礎科目を履修・卒業。相談援助業務を2年以上経験し、短期養成施設に6か月以上通う
- 2年以上社会福祉士主事養成機関を修了後、談援助業務を2年以上経験し、短期養成施設に6か月以上通う
- 指定の5資格いずれかにて実務を4年経験し、短期養成施設に6か月以上通う
上記いずれかの要件を満たすことで、国家試験の受験資格を得ることができます。
③福祉系の大学、短期養成施設以外のルート
3つ目は一般の養成施設に通い、受験資格を得るルートです。細かく分類すると、以下の3つに分けられます。
- 4年制の一般大学等を卒業し、一般養成施設に1年以上通う
- 3年制の一般短大等を卒業。相談援助業務を1年以上経験し、一般養成施設に1年以上通う
- 2年制の一般短大等を卒業。相談援助業務を2年以上経験し、一般養成施設に1年以上通う
なお一般養成施設の詳細は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの受験資格ページにて確認可能です。
社会福祉士の国家試験について解説
社会福祉士の国家試験概要は以下のとおりです。(2020年10月現在)
- 試験日:2月上旬
- 試験形式:マークシート形式(五肢択一)
- 問題数:150問
- 試験時間:240分
- 受験手数料:(社会福祉士のみ受験の場合)15,440円
※社会福祉士+精神保健福祉士を同時受験の場合は28,140円
※社会福祉士の共通科目免除により受験する場合は13,020円
なお合格基準は問題の総得点60%程度であり、指定の科目すべてで得点しているなどの条件があります。
社会福祉士国家試験の受験科目は?
社会福祉士国家試験の受験科目は以下の通りです。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス、更生保護制度
社会福祉士の合格難易度は?
2020年の社会福祉士合格率は29.3%でした。
例年20~30%程度となっており、決して高い数値とはいえません。そのため事前学習を徹底し、余裕をもって受験に臨むことが必要不可欠です。
社会福祉士を取るのにオススメの勉強法は?
社会福祉士は全科目での得点が合格条件の1つとなっています。そのため指定科目を満遍なく勉強することが重要。
具体的な勉強方法に関しては、「テキストによる独学」「通信・通学講座に通う」という2種類があります。
独学で学習する場合はかならず最新の参考書・問題集・過去問を使用し、法改正に対応できるようにしましょう。試験日から逆算し、一科目ごとに勉強時間をスケジューリングすることが大切です。
また独学が難しいという場合は民間の通信・通学講座を利用するのもオススメ。
独学よりも費用はかかりますが、課題提出などがあり勉強時間を確保しやすい、疑問点をすぐに質問できる…などのメリットがあります。
まとめ
社会福祉士の受験資格を得る方法は12種類あり、初めて受験を検討する際は迷ってしまうこともあるでしょう。
そのため学費やテキスト代などの金銭面、履修期間や試験勉強のための時間的猶予を確認し、余裕を持って準備してみてください。
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