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- 介護福祉士になるには?最短での取り方などを徹底解説
「介護業界に興味がある」「どの資格を取ればいいの?」というあなた。
介護未経験者が、最初に取得を目指すことの多い介護福祉士。介護業界で唯一の国家資格ですが、名前は知っているけど取得方法がわからない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、介護福祉士の取得方法などを徹底解説。
読めば介護福祉士の取り方はもちろん、最短で取得するルートを理解できますよ。
介護福祉士になるには?
介護福祉士になるには、大きく分けて3つのルートがあります。
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
それぞれ詳しくみていきましょう。
※他に「経済連携協定(EPA)ルート」というものもありますが、こちらは主に海外人材向けの取得ルートとなっているため、本記事での詳しい解説は省きます。
養成施設ルート
養成施設ルートは「指定の養成施設を卒業+介護福祉士試験の合格」を満たすことで、介護福祉士を取得できるルートです。
受験資格を得るために必要な養成施設に通う期間は、卒業した養成施設の種類によって異なります。
- 普通科の高校や大学を卒業→2年以上
- 福祉系の大学や社会福祉士、保育士の養成施設などを卒業→1年以上
またこれらの要件に加え、法改正により「経過措置」という特別な対応が取られていることも養成施設ルートの特徴です。
介護福祉士の「経過措置」とは?
2017年4月1日~2022年3月31日までの養成施設卒業生は、介護福祉士の取得に試験の合格が必要ありません。これを経過措置といいます。
2017年に行われた法改正により、養成施設ルートでの取得要件が変更になりました。従来は「養成施設を卒業時点で介護福祉士になれる」という要件だったことが影響し、特別な対応が取られています。
なお経過措置にはいくつか条件があり、具体的な内容は以下のとおり。
- 卒業後5年間は、試験に合格しなくても介護福祉士の登録が行える
- ただし5年の間に「介護福祉士国家試験に合格」「養成施設卒業年度の翌年度の4月1日から起算して、5年間続けて介護等の業務を行うこと」のいずれかを満たさない場合、登録が削除される
養成施設の卒業年によって、取得条件が大きく異なります。自分がどの要件に該当するか注意してみてください。
実務経験ルート
実務経験ルートは、「3年以上かつ540日以上の介護実務経験+介護福祉士実務者研修を修了」という条件を満たすことで、介護福祉士の資格を取得できるルートです。
介護経験を積みながら資格取得を目指せるため、モチベーションを維持しやすいというメリットがあります。
さらに養成施設ルートなどと違い学費が掛からないので、取得までの費用を抑えられるのも嬉しいポイント。
働きながら介護福祉士をとりたい方は、実務経験ルートでの取得を検討してみましょう。
福祉系高校ルート
福祉系高校ルートは、「福祉系の学科やコースのある高校もしくは特例高校を卒業+介護福祉士試験に合格すること」で、介護福祉士の資格を取得できるルートです。
なお現在は法改正により、2009年以降の新カリキュラムで学習した人は実技試験を受けなくても介護福祉士になることができます(2008年以前に入学した人は筆記・実技の両方で合格する必要あり)。
高校入学前の時点で介護業界を目指す意志がある場合は、福祉系高校ルートを選択するとスムーズですね。
【目的別】介護福祉士になるおすすめルートは?
ここまで紹介した3つのルートを目的別に分類しました。
- 働きながら取得を目指したい
- 高校卒業と同時に取得したい
- 最短で取得したい
それぞれ詳しく解説していきます。
働きながら取得を目指したい
働きながら取得を目指したい場合は、「実務経験ルート」を選びましょう。
なぜなら他のルートでは授業を履修したり、定期的に通学したりと、時間に余裕がないと取得は難しいからです。
さらに実務経験ルートであれば学費の工面等も必要ないため、生活を維持しながら取得に向けて動き出すことができます。
高校卒業と同時に取得したい
高校卒業と同時に取得を目指すのであれば、「福祉系高校ルート」がオススメです。
福祉系高校ルートは普通科の高校と同じ科目を勉強しながら、介護福祉の専門的な授業も履修。さらに介護福祉士の取得を目指すことができます。
介護業界を目指す同年代の仲間とも出会えるので、早いうちからモチベーションを持って勉強に打ち込めるのは大きなメリットですね。
最短で取得したい
介護福祉士を最短で取得できるルートは「養成施設ルート」です。
なぜなら福祉系の専門学校に通えば、最短2年で受験資格を得られるから。
実務経験ルートは3年以上の業務経験が必要であり、福祉系高校ルートも卒業までに3年かかります。それらと比較しても、養成施設ルートであれば1年ほど早く受験できる計算になりますね。
介護福祉士を取るなら知っておきたい「国家試験」について
現在は介護福祉士になる際、どのルートであっても「国家試験の合格」が必須条件となっています。そのためここからは、
- 国家試験の概要
- 国家試験の手続き
- おすすめの勉強法
…などを詳しく解説していきます。
介護福祉士試験の概要
- 試験日:1月上旬
- 試験形式:マークシート形式(五肢択一)、実技試験
- 問題数:およそ120問
- 試験時間:180分以上(午前と午後の部)
- 受験手数料:15,300円
- 合格ライン:全体の60%かつ全科目において得点していること
- 合格率:69.9%(2020年)
介護福祉士試験を受けるための手続きや流れ
- 受験の手引きを取り寄せる…公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのHP等から、「受験の手引き」を請求。締め切りあり。
- 必要書類の記入&提出…「受験の手引き」に沿って必要書類を揃え、記入。問題なければ郵送で提出。
- 受験手数料の支払い…払い込み用紙が同封されているため、15,300円を銀行窓口で払い込む。
- 受験票を受け取る…12月上旬から随時受験票を発送。受け取ったら試験日程や時間、会場などをチェックし、当日持っていくのを忘れないよう注意。
介護福祉士をとるにはどんな勉強法をすべき?
介護福祉士の勉強法は、大きく分けて以下の2パターンがあります。
- 独学
- 通信・通学講座を受ける
独学の場合はテキスト中心の学習となるため、費用を安く抑えられます。最新の参考書や過去問を購入し、試験日から逆算して学習スケジュールをたてましょう。
なお注意点としては、「最新の法改正に対応した参考書を用意すること」と、「全範囲をバランスよく勉強すること」が挙げられます。介護福祉士試験はすべての範囲で得点することが合格条件となっているため、偏った学習をしないことが重要なのです。
また通信・通学講座の場合は多少費用がかかりますが、わからないことや質問したい部分を聞けるというメリットがあります。
講座によっては提出課題などもあるため、学習スケジュールを立てやすく、モチベーションを保ちやすいのは嬉しいポイントですね。
まとめ
介護福祉士になるには、主に「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」の3つを理解することが重要です。
時間や金銭面を考慮したうえで、自分に合ったルートを選択するよう意識してみてください。
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