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- 介護食士はどんな資格?働きながら取得するコツを解説
介護食士は「公益社団法人 全国調理職業訓練協会」が認定している民間資格になるのですが、どのような業務を任せられるようになるのでしょうか。
介護食士という言葉を見ると「食事をつくるのかな」「介護士の食事をサポートするのかな」とある程度イメージすることはできると思いますが、具体的な仕事内容はわかりませんよね。
この記事では介護食士の仕事内容や介護食士の条件資格などについて詳しく解説していきます。
介護食士とは?
介護食士は、介護を必要としている人に食事をつくるときに役立つ資格です。
グループホームや特別養護老人ホームなどで働くことが多く、介護を必要としている人を食事でサポートすることが仕事です。具体的には一人ひとりの健康状態に合ったメニューを開発したり、旬の食材を使ってメニューを開発することが求められます。
もちろん、介護食士の資格を取得していなくても介護施設で食事を提供することはできます。ただ、取得していると食事に関する知識や技術があることを証明できるため、採用されやすく介護職員から信頼を得ることもできます。
介護施設で「食事を提供したい」と考えている人は取得しておきたい資格です。
介護食士と介護食アドバイザーの違い
介護食士と間違えられる資格に「介護食アドバイザー」という資格があります。
言葉だけを見ると違いはわからないと思いますが、介護食アドバイザーの方が取得しやすい資格です。そのため働きながらでも取得することが可能なのですが、介護食士の方が専門性が高く、より深い知識や技術を身につけることができます。
介護食士は3級~1級まで用意されている
介護食士は3級~1級まで用意されていて、自分に合った資格を取得することが可能です。より高い級を取得している方が採用されやすく、信頼も得ることができます。
介護食士の難易度や受験資格について詳しく解説します。
1、介護食士3級
介護食士3級は誰でも受験できます。そのため難易度も低く、毎回95%以上の人が合格しています。
ただし学科(介護食士概論や高齢者の心理など)を25時間、実習を47時間を受講する必要があります。そのため「取得したい」と思ってもすぐに受験できるわけではありません。
2、介護食士2級
介護食士2級は3級を取得していることが受験資格なので、いきなり2級を受験することはできません。2級も3級同様難易度は低く、毎回90%以上の人が合格しています。
そして2級では学科(食材の衛生管理や生活習慣病予防食)を16時間、実習を56時間受講する必要があります。
3、介護食士1級
介護食士1級は2級を取得した後、2年以上介護食調理の実務に従事した25歳以上の方のみ受験できます。受験資格は少し高く設定されていますが、受験資格を満たすことができれば資格難易度自体は高くありません。
1級では学科(医学的基礎知識や高齢者にかかわる制度)32時間、実習を40時間受講する必要があります。
1級は自宅で介護している人は受験できないので、自宅で介護している方は「介護食アドバイザー」や「介護食コーディネーター」を目指すことをおすすめします。
介護食士の講習を受ける方法
介護食士の受験資格をお伝えしましたが、学科や実習はインターネット上で受講することができません。学科や実習を受講する方法は2通りあります。
- 講習を開催している学校に入学して受講する
- 一般向けに開催している講習を受講する
そして講習を受講する費用は「70,000~90,000円」が一般的です。(2020年7月時点)
働きながらでも資格を取得するコツ
介護食士は働きながら受講することをおすすめしました。ただし働きながらとなると精神的にも身体的にもつらくなることがあると思うので、働きながら資格を取得するコツをご紹介します。
1、時間の使い方に重きを置く
働きながら資格を取得することで最も悩むことは「時間のなさ」です。
土曜日も講習を開催していますが、参加すれば当然ながら、週6日間ほど仕事に関わる時間を過ごすことになります。それでは途中で挫けてしまうこともあでしょうから、なおさら時間の使い方に重きを置くようにしてください。
例えば、火曜日と木曜日は仕事終わりに講習を受けるようにしたり、隔週で土曜日に講習を受けるようにしたり、何か1つ工夫するだけで働きながらでも取得しやすくなります。
2、毎日勉強する
講習を受けていない日でも、勉強するようにしましょう。時間もあまりない思うので、毎日5分でも10分でも良いので継続するのが望ましいです。
毎日数分でも勉強を続けられると、働きながらでも高いモチベーションを保つことができて、スムーズに取得できるようになるでしょう。
3、なぜ介護食士を取得するのか考える
働きながらだと「時間がないから取得するのを諦めよう」となることも少なくないです。せっかく講習費用を支払っているのに諦めることはもったいないです。働きながらでも諦めないように、取得する「目的」を考えましょう。
例えば、「今後も介護業界で働いていきたいから取得する」と決めていると、「もういいか」と諦めることも少なくなると思います。他にも「両親のために取得する」と決めていると働きながらでも諦めることはないと思います。そのためなぜ介護食士を取得するのかを考えて、強い意志を持つようにしましょう。
介護食士の資格を取得しよう
この記事では介護食士についてお伝えしてきましたが、今後も介護業界で働きたいと思っている人は取得しておきたい資格です。取得していることによって、介護職員からもサービス利用者からも信頼してもらうことができて、採用される可能性も高めることができます。
ただし講習を受けるためには費用も時間もかかるので、決めたからにはしっかり勉強して資格取得を目指しましょう。
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